打ち合わせからお引き渡し、そしてアフターケアまで。
1級建築士の神戸春彦が一貫して行います。
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「大きなテント」
2024年1月12日
昨年の12月、大規模テントの貼替え工事を行いました。
お客様から30年位前に建築した自社事務所ビルの外装塗り替え、防水、テント張替え、看板造り替え工事を依頼されました。
工事用足場を撤去し、テント張替え工事を最後に行いました。
テントの大きさは、間口11M、奥行8.6M、高さ4.5Mです。
当初は張替えの予定はなかったのですが、テントが工事用足場の邪魔をするので、古いテントを張替えることになりました。
神戸建設は住宅工事が中心の会社ですので、協力業者さんの中にテント業者さんはいません。
そこで7年位前に、ご自宅を大規模リフォームをして頂いたお客様(工場の経営をされている)からテント業者さんを紹介して頂きました。
<テント工事の工程>
1⃣ 事前に現地でテント生地、工事範囲の確認、高所作業車を使った既設テントフレームの寸法取り。
2⃣ 工場で、テント膜体の作成
3⃣ 現地で張替え作業。
午前8時半より高所作業車2台、4tユニック車1台(テント膜体搬入)、作業員5名
高所作業車設置
既設テント撤去処分
新設テント フレーム上に荷揚げ
南側妻側よりテントを広げ、固定ロープにて仮固定しながら3ヶ所でゆっくり引っ張り広げる。
全体を引っ張り終えてから、フレームに合うよう調整後ロープにて本固定。
テント生地の汚れを拭き取る。
1日目終了。
4⃣ 2日目。高所作業車1台、作業員4名。
細部調整
水下側樋内部固定
スクリーンカーテン取付
タテ樋廻り。ポール廻り調整剤貼付
汚れ拭き、清掃
工事完了
一部手違いがあり、スクリーンカーテンの寸法違いのため、4日後修正工事を行い、全ての工事が終了しました。
以前より明るくスッキリした感じになり、テント内での作業も気持ち良くはかどるのではないかと思います。
めったにないテント工事に立合えて、仕事ではありますが楽しい時間でした。
2ヵ月弱あまり続いた工事も完了しました。
工事中ご迷惑をお掛けした従業員の方達にお礼のあいさつをして現場を後にしました。
ではまた。
ごきげんよう。
「3階建て事務所」
2023年11月15日
先月から、築約30年の鉄骨造3階建ての事務所ビルの外装の改修工事(外壁塗装の塗り替え、屋上、ベランダ関係の防水のやり替え、シーリング打替え工事)を行っています。
2ヵ月ほど前のある日、以前ご実家の件の相談でお会いしたことのあるお客様から7年振りに「経営している会社の事務所ビルの件で相談したいのですが!」と、連絡がありました。
神戸建設は住宅関係の工事がほとんどですが、お世話になっているお客様からご依頼があれば店舗やビルなどの工事もさせていただいてきました。
鉄骨造の事務所ビルといっても建物に変わりがありませんので、お客様から話をお聞きして、問題点、ご要望を確認した後、外部・内部の調査を行い、後日、改善策の提案やお見積書を提出させて頂きました。
ただ、住宅には無い屋上の看板貼替え工事や事務所ビルの隣にある大型テント貼替え工事などは、経験があまりありませんでしたので、お世話になっているお客様や協力業者さんたちの力をお借りして、良い提案、見積書をお出しする事が出来ました。
そして、お客様にも納得して頂き、改修工事を行う事になりました。
ではまた。
ごきげんよう。
「キッチンシューター修理完了いたしました。」
2023年9月28日
先日、清須市のI様より連絡があり、“キッチンシューター”の修理の相談がありました。
「25年位前、新築時に取り付けた金属製のキッチンシューターBOXの扉が閉まりにくくなったので修理してほしい」という話でした。
※ キッチンシューターとは、パナソニック製の商品です。 台所に取付られた20㎝角位のフタを開けて、生ゴミ袋を投入すると、外部に取付けてある金属製BOXに納められているゴミ箱に自動的に捨てることが出来る装置。 現在は製造中止で、交換部品もない状況。 |
後日、板金屋さんと伺い確認すると、鉄製の丁番が錆びついて、それが原因で閉まりが悪くなっている状態でした。
その時、奥様から「気に入って使っていて重宝していたので、私が使うあいだはこれを使いたい。なんとか直して欲しい。」
その話を聞いて、私も板金屋さんも頑張って直してさしあげたいと、気合いを入れ直し、修理方法を検討しました。
修理日までのあいだ、板金屋さんは材料屋さんを数件廻り、最適な丁番や鍵を探し出してくれました。
修理日当日、午前8時30分作業開始。
古い丁番を切り取りステンレスの丁番の取付け
扉のゆがみを直し、新しい鍵の取替えサビ止め
コーキング処理
午後2時過ぎに完了しました。
あいにく、完了時には奥様がご不在でしたので、確認して頂けませんでしたが、これからもキッチンシューターが何十年と活躍してくれる事を願いながら帰路につきました。
ではまた。ごきげんよう。
「その後の我が家」
2023年8月28日
子育てを中心に考えて建てた我が家も、8年もすると使い方が少しずつ変わってきます。
長兄が中学1年生になったので、妻と話し合って2階に子供部屋をつくることになりました。
新築した当時は、2人の子供達のスペースとして2階の半分くらいの面積を何も仕切らずに、“遊び場”として設けていました。
その場所に小さめの子供用ベッドルーム2室と本棚をしつらえた、みんなで使えるカウンター式デスクコーナーをつくりました。
それまでは、家族全員が1部屋で寝起きして、1階のご飯を食べるテーブルでテレビを見、お絵描きやプラモをつくり、時には宿題までやって、何をやるにも同じ場所に全員が集まって暮らしていました。
それからは、個人の場所が出来て、少しずつ自分の事は自分でするようになり、家も全体を活用するようになっていきました。
家族も年令とともに進化していますが、我が家も家族と共に進化していきました。
今回はこのあたりで。
ではまた。ごきげんよう。
「住み継ぐ家」
2023年5月12日
一ヶ月くらい前に、S様宅のL・D・K(居間・食事室・台所)のお部屋の天井、壁のクロス張り替え工事をさせて頂きました。
S様宅は30年ほど前、神戸建設で建てさせて頂いた住宅です。
当時、私の父がS様のご友人の家を建てたご縁で、神戸建設に任せて頂いたようです。
今回連絡頂いたのは、S様のお嬢様からでした。
「両親が亡くなって、私達家族が住み継ぐようになったんですが、少し直したい所があるので、相談にのってほしいのですが。」
神戸建設も代が替わり、訪問するのは10年振りでした。
S様宅に近づくにつれ、見覚えのある公園があったりして、少しずつ記憶がよみがえってきます。
そして、良く手入れされた門、庭木、飛び石を渡り玄関戸をくぐります。
中は、桧の柱を中心とした和風の玄関ホール、当時父が得意としていた住宅そのものでした。
今回の工事を終えて、住む方の代が替わっても覚えて頂いた事、家を直したいときにまた神戸建設に任せて頂いた事が大変ありがたかったです。
そして何より、ご両親から引き継いで住んで頂ける事が、家造りをしているものとしては大きな喜びであり、幸せでありました。
S様、これからも住まいを皆様で末長く使いこんでください。
ありがとうございました。
ではまた。ごきげんよう。
「我が家の家づくりのおはなし」2
2023年4月14日
20年前の自宅を造った時のお話です。
妻との打合せが進み間取りが決定し、又同時にどんな仕上げ、設備にするかなど話し合いました。
その結果、
・床はレッドパイン材の無垢フローリング貼り+自然塗料。
・壁は柱を表わし、シラス材の左官塗り壁。
・天井は梁を一部表わし、榀合板貼り+自然塗料塗り。
屋根にソーラーパネルを乗せて、太陽熱を利用して空気をあたためます。
その空気を冬季は床下に送り、床暖房として利用します。
そして、夏季には温水をつくってお風呂やシャワーに利用します。
(5月から10月くらいまではお湯をつくってくれます)
当時は子供達も小さく、家中が“遊び場”でしたので、どこにいてもやさしい温かさがあって、健やかに過ごせました。
なつかしいなぁ~
ではまた。ごきげんよう。
「我が家の家づくりのおはなし」
2023年4月5日
20年前の自宅を造った時のお話のつづきです。
さがしていた土地が見つかり本格的にどんな家にするか。
妻との話し合いが始まりました。
私と妻、息子4才、娘2才、4人のための家です。
等々、妻の考えを聞き、私の考えも話をして小さな事も話し合っていきました。
次に、見つかった土地の近隣廻りの近況(どんな家があって玄関や窓の位置など)を調べ、敷地図に間取り図を記入して、叩き台の図面を作成します。
その図面を元に、また妻と話し合いをします。
叩き台の図面があると、家の大きさだったり、玄関、車庫の位置などが分かり、全体をイメージしやすいようでした。
と、少しこんな家がいいなが見えてきました。
それから数回、話し合いをくりかえし、家のかたちがだんだん出来上がってきました。
その結果、
・階段
・吹抜+キャットウォーク
・子供用フリースペース
・クローゼット+主寝室
・トイレ
・バルコニー
・玄関+収納
・LDK+パントリー+勝手口
・トイレ
・洗面、脱衣室+浴室
・和室6帖+押入
・ウッドデッキ+車庫スペース
こんな間取りの家に決まりました。
これから工事がはじまります。
ではまた。ごきげんよう。
「どうして春日町に家を建てたのか?」
2023年1月23日
20年前、自宅を造った時のお話です。
独身時代は、稲沢市の実家で生活していましたが、結婚を機に賃貸アパートで新生活を始めることにしました。仕事先でもある実家兼事務所にほどよく離れたところで探していました。そして、春日町で条件に合う物件が見つかり、住まう事になりました。
後で考えてみると、稲沢市の隣町の春日町は、以前から五条川沿いの桜並木やのどかな堤防道路など、私のお気に入りな場所だったと気がつきました。
その後、アパートで4年間暮らし、家族も2人から4人に増えて、
「何時かは自分達の家がほしいね。」
「子供達が保育園に通っている間に建てたいね。」
などと、妻と話が進んでいました。
「じゃあ、どこに住みたいの?」
「どの辺りに家を造るの?」・・・・・・
「今住んでる春日町でいいんじゃない。住みやすいし、町の人達もやさしいし。」と、妻。
妻は子供が出来た頃から、子育て教室などに参加したりして子育てを通じた友人も増え、春日町に愛着がわいていました。
当時の春日町は、役場を中心にこじんまりしていても、季節の祭りや小さな子供も参加出来るイベントなども多く、また町の人達もよく話しかけてくれたりして、安心して住むことが出来る町でした。
それから、春日町内での土地探しが始まりました。が、なかなか私達の条件に合う土地は見つかりませんでした。
そして半年くらい過ぎた頃、新聞の土地情報蘭の中に、良い物件が載っていました。
早々、現地や条件、環境を確認し検討の上、やっと土地が決まりました。
これからが住宅造りの本番です。
今回はここまで。
ではまた。ごきげんよう。
「我が家を造って20年たちました。」
2022年11月2日
先日、仕事を終えて家に帰ると妻が、「給湯器の調子が悪いみたいなので、ガス屋さんにでも見てもらって」と、言ってきました。
次の日の朝、リモコンのエラー番号、給湯器のメーカー名、製造番号、製造年月等をメモをとりました。
そこには2002年製造とありました・・・・・・ちょうど20年前か。
家を造って20年たったんだと、ちょっと感慨深いものがありました。
保育園児だった子供達も社会人、大学生となり、私達夫婦も50才代、60才代になっていますし。
この20年間、家族の生活を支え続けてくれた我が家もいろんな事がありました。
今回から少し私の家の話をします。
私の家は、清須市春日(旧春日町)にあります。
木造造りの2階建て、切妻屋根の南側玄関で、広さは延35坪位です。
建築時は1階は広めの土間玄関に、水廻りLDKと和室1室。
2階は寝室+クローゼット、トイレ、子供用フリースペース、吹抜という部屋の構成です。
特徴があるとすれば、外観は少し洋風ですが、屋内は木の床、柱や梁が表に出ていて、壁は塗り壁です。
その他、太陽熱を利用したOMソーラーシステムを取り入れている家です。
どうして春日に家を造ったのか?
どうして、こんな家を造ったのか?
など、思い出しながらお話しします。
では、また。
ごきげんよう。
① | 7月15日(金) | 仮設足場設置工事 | 足場の組立て、敷地内、道路上の注意点の確認、安全対策、歩行者誘導など行う。 |
② | 7月16日(土) | 高圧洗浄工事 | 高圧洗浄機による建物の水洗い立合い、隣家、歩行者への養生等指示。土間も一緒に洗浄。 |
③ | 7月20日(水) | 現況建物チェック | 足場に乗らないと分からない屋根や2階部分を中心に、キズ、割れ、痛みなどをチェックし、N様に報告するとともに工事に役立てます。 |
④ | 7月21日(木)~ 7月27日(水) | シーリング工事 | 外壁材の継手部、サッシ、庇廻りシーリングを打増します。使用材料、施工方法の確認、完了ヶ所ごとに仕上がりをチェック確認します。 |
⑤ | 7月29日(金)~ 8月3日(木) | 塗装工事 | 外壁、軒裏、雨樋、庇、水切、戸箱、雨戸等を塗り替えします。使用材料、施工範囲の確認、養生の徹底、暑さ対策などを確認。 |
⑥ | 8月4日(木) | 手直しチェック | 業者さんの施工が完了したので、仕上り具合をチェック、最上部から塗り忘れ、塗りムラ、キズ、汚れ等チェックし、手直しヶ所をテープを貼って印を付ける。 |
⑦ | 8月5日(金) | 手直し工事 | 手直しヶ所を修繕して整えます。 |
⑧ | 8月8日(月) | 2階部清掃 | 2階部分の面格子、窓ガラス等を清掃する。 |
⑨ | 8月11日(木) | 仮設足場撤去工事 外周清掃 完成・完了 | 足場を撤去します。安全対策、歩行者誘導、建物外周清掃、仕上り最終テック。 完了しましたとN様に報告。 |
約1ヶ月半の工事期間中、雨の日も多く、また晴れると現場の気温は40度を超えました。過酷な作業でしたが、無事工事が完了。
工事に携わっていただいた皆さん、ありがとうございました。
M様からは「これで安心して台風シーズンを迎える事が出来ます。」との言葉を頂戴することができました。
ではまた。ごきげんよう。
「トイレに行かせて!」
2022年6月29日
憲法記念日の日、朝から身内の行事で春日井市へ家族そろって出かけました。
3時過ぎに自宅に戻り、ちょっと疲れたので昼寝をしていたところ、
夕方5時過ぎスマホの着信音で起こされました。(誰だろう?)
私「もしもし」
「水道屋さん、すぐに頼んでくれんかな?」
それは、あせった92才の父からでした。
私「どうしたの?」
父「水道直しとったら、水が出んようになったから」
???どうしてそうなった。でも大変だ。
実家の水道の蛇口を取り付けるため、配管を継ぎ直していて失敗したらしく、
家全体の水が使えなくなり、トイレも使えないようになったらしいのです。
(後で分かったことですが)
その後、何とかいつも一緒に仕事している水道屋さんにお願いして、
午後7時半頃、修理に来てもらえました。
工事は1時間位で終わり、水道、トイレが復旧しましたが、
プロでもやりにくい、はいつくばっての作業でした。
そうです。始めから素人の父には無理な作業でした。
DIYがさかんで、ホームセンターで何でもそろいますが、
電気、ガス、水道の部分は自分で工事せず、プロにまかせてくださいね。
休日に父が教えてくれたことでした。
ではまた。ごきげんよう。
「離れ できました」
2022年6月18日
某月某日
晴れの日、奥様から離れに招待されました。
離れは車庫の片隅に建っています。
車庫を通り、小さなポーチからアルミと硝子でできた引戸をあけると中に入れます。
離れの中は、奥行183cm、間口326cm(約4帖)の洋室と右手にトイレと収納棚があります。
この離れは奥様が趣味のために使う部屋です。
決して広くない空間にテーブル、イス、収納ボックスなどが工夫をもって納められ、奥様の好きな本や絵などが飾られていてあたたかな部屋になっています。
奥様に案内され、一番奥にあるイスに座ります。
奥様からお気に入りの本の話を聞きながら、
「神戸さん、この部屋は小さいけど、明るくて必要なものはすべてそろっているし、トイレもあって安心できるので、満足してますよ。」
また、「母屋をリフォームした時も感じたんだけど、工事をしてもらって部屋が変わると、生活ががらっと変わって毎日を気持ちよく過ごせるんですよ。」
と、楽しそうに話して頂きました。
奥様の笑顔を見ることができて嬉しくなり、ほっとしました。
改めて、「楽しく仕事させて頂き、ありがとうございました。」
とお伝えして、“かわいい” 離れを後にしました。
ではまた。ごきげんよう。
「離れの上棟日 2⃣」
2022年5月25日
某月某日(土) 晴れ 前回からの続き。
午前10時15分 土台伏せ完了。
午前10時30分 柱、桁、梁 組み建て、垂直を直しボルト等で締め付ける。
午後1時~5時 小屋組み、屋根タル木、野地合板張り、
ゴムアスルーフィング張り。
建方、上棟、3人の手作業で無事完了しました。
「上棟の日はとっても楽しい。」
朝8時頃には基礎しかない平面的な状態から、夕方には建物の型、屋根の型がはっきり分かる状態になる。
私もすごく楽しみな1日です。
ですが、前日の夜などは、「基礎と工場加工した木材がちゃんと合致するかな?」
とか、「木材の接合ヶ所の加工は間違っていないかな?」とか、「加工された木材が全て搬入されているかな?」とか、考えてもしょうがないくらい不安な気持ちになったりします。
その分、工事が順調に進み何事もなく完了したときは、喜びもまた格別です。
上棟日の夕方、お客様と一緒に上棟が完了した建物を眺めて「思ったより大きくて型もいいね。」などと声を掛けて頂けると、内心ほっとして、良かったなぁと思います。
順調にいくのが当たり前ですが、現場監督のそのままの気持ちを書いてみました。
ではまた。ごきげんよう。
「離れの上棟日 1⃣」
2022年5月13日
某月某日(土) 晴れ
午前7時30分 上棟、建方の日です。
前日までの雨があがり晴れて良い日になりました。
現地に行く前に、作業する3人でコンビニ駐車場に集まり、
缶コーヒーを飲みながら下打ち合わせをします。
午前8時15分 作業開始
基礎や材料に掛けてある養生のブルーシートをはがし、
整理してから作業開始です。
午前8時30分 土台伏せ
(小規模なので、上棟日当日に土台伏せから行います。
一般の住宅は、前日までに土台伏せは済ませます。)
・土台(桧、105㍉角)を基礎の上に
基礎パッキンをはさみながら乗せ締める。
・大引き(桧、90㍉角)を鋼製束で支え
土台間にはめ込んでいく。
・防蟻剤を土台、大引きに塗布する。
・土台伏せ完了
※ 上棟日までの準備作業
(1)基礎を造ってもらう。
(2)柱や土台など軸組みを木材加工(プレカット)してもらい、
現場に搬入してもらう。
(3)仮設足場を設置してもらう。
仕事はまだ始まったばかり。無事作業は進むでしょうか?
続きはまた次の回で。
ではまた、ごきげんよう。
「離れをつくる」
2022年3月17日
3月7日(月)晴れ 基礎工事初日
午前8時10分 現場に到着 F様にあいさつ。
前週地縄張りで建物の位置を確認済み。図面通りに進める。
午前8時12分 敷地に残してあった水仙と小さな南天の木を
プランターに移し替える。
午前8時20分 基礎屋の親方、ダンプに重機を乗せて登場。
「その梅の木、処分するなら貰ってもいいかね!」
(*^-^*) F様と喜び合う。
午後3時15分 地面から18cm土をすき取り。
砕石を8cm敷き詰め押し固め。
湿気対策のフィルム敷き。
外周に型枠を組み立て。
1日目終了。
午後3時00分 ヘルメット姿の近所の男の子登場
「おじさん。何してるの。」と男の子。
「小さなおうちをつくってるんだよ。」と私。
「いいなぁ~」と男の子。
「お母さんに言ってつくってもらいなよ。」といいかげんな私。
「こんなのボクにもできるよ。」と言い残して立ち去る。
未来の職人さんか建築家になってくれるかな?
街の中でご迷惑をおかけしながら工事させて頂いています。
時にはこんなふれあいも。
ではまた。ごきげんよう。
「今年も梅の花が咲きました。」
2022年3月7日
以前からお付き合いのあるF様の家の庭に梅の木があります。
聞けば、お子さんが小学校の卒業祝いに学校から頂いた梅の苗木を庭に植えたそうです。かれこれ40年位になるそうです。
今年は寒さが厳しくて、2月中旬でもまだつぼみはかためでした。
3月、F様の庭に離れを建てる事になりました。
梅の木があるところに。
「早く造ってもらって、新しい部屋を使いたい。けど、梅の木が咲いてからにしてください。」と、最後の梅の花を。
家族の思い出の場所に住まいを造る。
どんな時でも住まいを造るという事は責任重大ですが、また大きな喜びでもあります。
ではまた。ごきげんよう。
「損得でなく正しい判断を」
2021年9月9日
現場監督は現場での最高責任者です。
現場監督の出番は何か問題が生じた時です。
新築工事の現場も、リフォームの工事の現場も、1つとして同じ現場はありません。
常に一から始まります。
工事前に図面を書き、計画して臨みますが、実際工事を始めると予想外の事が度々生じます。
そのような場合、私は効率や損得でなく正しい事は何か?を考えて判断するように心がけています。
現場は予算も時間も限られています。
その範囲内で問題を解決できれば良いですが、どうしてもできない場合はお客様に相談し、予算と時間を変更していただくこともあります。
正しい判断をするには、知識よりも経験が大事です。
建築の仕事に携わりもうすぐ40年。
住宅や店舗の新築、リフォーム、大規模な改築工事。
木造軸組、2×4、鉄骨造。
どんな難しい現場でも人次第です。
逆にどんな易しい現場も人次第です。
私は今の仕事が好きです。
これからも好きな人のために、好きな人たちと、好きな人に役立つものを作り、いい関係を続けていきたいと願っています。
「大切なのは感謝と信頼関係」
2021年8月24日
家づくりのまとめ役として大事にしているのが現場の人間関係です。
私はいくら腕がいい職人さんでも、あいさつができない人や周りに気を遣わない人とは仕事ができません。
現場は複数の職人さんや業者さんが入れ替わり立ち替わり、また同時に仕事をします。自分だけの都合では現場が成り立ちません。
また、私も職人さんや業者さんの作業の全てを確認できるわけではありません。
私を含めた現場に関わる全ての人が、お互いに信頼し、協力し合う関係が大切です。
信頼関係は、適切にお金を支払うことと、顔を合わせ言葉を交わし合い、年月を重ねていってできてくるものだと私は思っています。
家は、私一人では何もつくれません。
現場の仲間は私にとってある意味、お客様以上に大切な存在なのだと思います。
よい家づくりをするために、よい現場をつくる。
よい現場をつくるためには、お互いの感謝と信頼関係が欠かせないのです。
「現場監督って何をしているの?」
2021年8月9日
家づくりのまとめ役という私の役割の中で最も大きな部分が現場監督です。
現場監督は、現場の総責任者です。
職人さんや業者さんに対して、お客様に約束した家づくりをしてもらうために、指示し、確認し、材料の手配をし、現場の品質と工程とお金を管理し、そしてお客様へ工事進捗の説明をするのが現場監督の仕事です。
その他にも、ご近所様へのあいさつ、現場内外の掃除など雑務仕事もあります。
また、風雨にも気を配らなければいけません。
工事が終わるまで、ほぼ毎日、私は現場に顔を出し続けます。
私は現場が動いていると1日3~4時間は現場にいます。
現場監督は、感謝の心と疑いの目をもつ必要があります。
職人さんが図面通りに正確に、ていねいに仕事をしているか?
業者さんが発注通りの部材を持ってきているか?
間違いがないかを確認します。
大切な職人さんたちから「神戸さんは細かいこところにうるさいね。」と言われると少し嬉しい気がします。
うるさくいうことが、現場監督の仕事だからです。
「神戸春彦の役割とは?」
2021年7月26日
私はときどき次のような質問を受けます。
「神戸さんは大工さんじゃないよね。神戸さんは何をする人なの?」
ひと言で言うと“家づくりのまとめ役”です。
新築の場合だと、お客様の敷地を見て要望を聞き、それをまとめ提案し、設計し、見積もりし、工事の依頼を頂き建築確認を取り、職人さんや業者さんに発注し、工事の段取りをし、現場と工程と予算を管理し、家を完成させ、お客様にお引き渡しをすると言うことです。(長いですね・・・)
関わる時間は新築だと1年以上、リフォームは内容と規模によって違います。
リフォームの場合は、現場確認の割合が増しますが、その他は新築と同様です。
現在の建築の仕事は、新築もリフォームも専門家・分業化しています。現場の全てをまとめ、お客様の要望を形にしていくことが私の役割です。
「リフォームのお話③」
2019年7月14日
最近、築30年~40年の家を大規模リフォームする方が増えてきました。
新築と同じくらいお金をかける方も少なくありません。
住み慣れた家をまた生かしながら新しい暮らしを始める事は、とても素敵です。
大規模リフォーム工事でなくても、ちょっと直すだけで暮らしの気分が変わります。
リフォームをして、「もっと早くすれば良かった」と、おっしゃるお客様は結構います。
私は、新築工事もさせて頂きますが、数から言うと、リフォーム工事がほとんどです。
後ほど紹介しますが、年間30件前後のリフォーム工事をさせて頂いています。
工事の内容は、ドアの鍵の取り替えから、大規模なリフォーム工事まで、多種多様です。
そして、ほとんどの方が、2回目、3回目と繰り返しリフォーム工事をされています。
私は今、“住宅医”の勉強をしています。
月1回大阪まで通い続け、3年になります。
朝10時から夜6時まで、1日4講座。
授業内容は、専門的かつ実務的です。
住宅医スクールで勉強し、住宅建築という仕事の奥深さに改めて気付かされています。
そして、誰もがかかりつけのお医者さんがあるように、家にもかかりつけの業者が必要だと感じています。
今年58歳になりますが、更に精進していきたいと思っています。
「リフォームのお話②」
2019年6月26日
こんにちは、神戸です。
前回、リフォーム工事は資格のある人に頼んだ方がいいというお話をしました。
今回は、リフォーム工事の難しさについてお話しします。
私の経験からすると、建築のプロでなくてもできるリフォーム工事は、ごく一部だと思います。
例えば、玄関ドアの鍵の取り替えひとつでも、建築の知識と経験がある人と、そうでない人での対応は違います。
それでは、どう具体的に違うのか?
それをひと言で云う事ができない所にリフォーム工事の難しさと問題があるのです。
リフォーム工事は、1件1件その家の条件が異なり、お客様1人1人の要望も異なります。
また、リフォーム工事は、どこまでしなければいけないという基準がなく、曖昧です。
「とりあえず、見た目だけをきれいにして欲しい。」
「とりあえず、安く工事してもらえばいい。」
お客様の要望を聞いて、ただそのままやるという業者もいます。
注文を取ったら、下請けに丸投げする業者もいます。
小さな工事でも、図面をひく業者もいます。
リフォーム工事は、どのようにでもできる・・・だから、新築工事以上に業者によって差が出てくるのです。
「リフォームのお話①」
2019年4月11日
こんにちは、神戸です。
春です。桜の花も咲きました。
春というとリフォームの季節です。
外壁の塗り替えや張り替え。
屋根の雨漏り診断。
エコキュートや蓄電。
訪問販売の営業マンが動き回る時期でもあります。
ところで、リフォーム工事は、専門の資格が無くても出来ることをご存じでしょうか?
新築工事の場合は、県の建設業許可が必要ですが、リフォーム工事は、誰でもが始めることが可能です。
資格のない会社や営業マンのリフォームが全て悪いとは言いませんが、気を付けた方がいいと私は思います。
できれば、建築士か建築施工管理技士の資格のある人に、リフォームは頼んで下さい。
「神戸建設の思い出」
2018年7月16日
こんにちは、神戸です。
私の父は大工でした。
単身大工修行して、私が4才の時に家族を呼び寄せて、稲沢に住まいと神戸建築をかまえました。
私が小学生の頃は、父の他にベテランの大工さんが3人位と、中学を卒業してから20才位までの若い大工さんが3~4人住み込みでいたように覚えています。
何時も自宅の向かい側にある作業場から、若い大工さん達が、材木を切ったり、削ったり、穴を掘ったりする姿を見、桧や松などの木の香りが漂っていた日常がありました。
私は、姉2人の3人兄弟ですが、いつもたくさんのお兄さん達に囲まれて過ごしていたように思います。
そんな大工のお兄さん達も、今では大工のおじさん(おじいさん?)になって、元気に働いています。
……ではまた。
「家づくりのはじまり」
2018年(H30)6月6日
こんにちは、神戸です。
ホームページを立ち上げて、はじめてのブログになりますので、少し私のことをお話ししたいと思います。
私は、昭和36年(1961年)3月生まれ、現在57才になります。
妻と子供2人(長男20才、長女18才)と4人で清洲市の春日に住んでおります。
岐阜県の七宗町という山奥で生まれ育ち、4才の時に、大工の父の仕事の関係で、今の事務所がある稲沢の実家に越してきました。
生まれ育った七宗町出の事は、ほとんど覚えていませんが、4才までの事で記憶にあるのは、建築工事中の実家での事です。
父に連れられて、床板に釘を何本か打ち付けた事をうっすら覚えています。
うまく出来たかはわかりませんが、今思えば私の“家づくり”の始まりだったかも…しれません。
それでは、今回はこのへんで。
いずれまた。
神戸 春彦
神戸建設有限会社
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